100が切れなかった頃、自分はずっと「スイングが悪いんだ」と思っていました。
だから練習場に通って、ひたすら振り方を直していたんです。

でも、スコアは大して変わらなかった(泣)。
ある時、上手い先輩とラウンドして言われた一言で、目が覚めました。

「今の、スイングじゃなくて"選択"のミスだよ」

そのホール、自分はラフからピンを狙って、見事にバンカー。
でも先輩いわく、あの場面はフェアウェイに出すのが正解で、ピンを狙った時点でミスは決まっていた、と。

…たしかに、思い当たる節がありすぎました。

CONCLUSION
ミスは、
振る前に決まっている。

そのミス、本当にスイングのせいですか?

ミスショットが出ると、つい「ああ、ダフった」「トップした」とスイングのせいにしますよね。
自分もずっとそうでした。

でも、よく振り返ってみてください。
その多くは、そもそも選んじゃいけない一打を選んでいたんじゃないでしょうか。

たとえば、こんな場面です。

同じラフから、"選択"が変えた結末

グリーン バンカー ここに出す 攻め=ピン狙い 刻み=安全に運ぶ 現在地(ラフ)
同じラフから打っても、"選択"が違えば結果は正反対
ピン狙いを選んだ瞬間に、ミスはもう決まっていました。

ラフに絡まったボールから、150y先のピンを狙う。
プロでも難しいその一打を、なぜか昔の自分は迷わず選んでいました。
で、案の定バンカー。これはスイングミスじゃなくて、判断ミスなんですよね。

もしあそこで、PWでフェアウェイに出していたら?
ボギー、悪くてもダボで収まっていたはずです。

100切りで起きる「判断ミス」の典型

自分がやらかしてきた判断ミス、こんな感じでした。
ひとつでも心当たりがあったら、要注意です(自分は全部やりました…)。

01
残り180yを、5Wで"届かせよう"とする(届いた試しがない)
02
ピン横にバンカーがあるのに、まっすぐピンを狙う
03
つま先下がりの斜面から、果敢にグリーンを狙う
04
アゲインストの風なのに、いつもと同じ番手で打つ
05
林に打ち込んだのに、枝の間を抜いて一発逆転を狙う

これ、全部に共通しているのが、「うまくいけば」の前提で打っていること。
でも、うまくいく確率が低い一打を選んだ時点で、ミスはほぼ確定しているんです。

そもそも、全ホール攻める必要がない

ここからが、いちばん伝えたい話です。
判断ミスの根っこには、「全部のホールでいいスコアを取ろうとする」気持ちがあります。

全部パー狙い。乗ったらバーディ狙い。1cmでもピンに近づけたい。
……その気持ち、めちゃくちゃ分かります。自分もそうでした。

でも、100切りに必要なスコアを逆算してみてください。

100切り=99以下。
パーが72なら、18ホールで+27まで許される。
つまり1ホールあたり、「ボギー+ちょっと」でいい。

パー4を、3打で乗せて2パット。
それ、ダブルボギーじゃありません。立派なボギーです。
これを淡々と続けるだけで、計算上は90で上がれます。

同じ18ホール、"狙い"を変えるとどうなるか

目標:100切り(99以下)

100切りライン →
全部
パー狙い
105
✕ 未達
ボギー
から逆算
93
✓ 達成
上を目指して大叩きするより、ボギーを淡々と積むほうが、スコアは下がる。
攻めないから崩れない。崩れないから、スコアが安定します。

不思議な話なんですが、「パーを狙わない」と決めたほうが、スコアは良くなるんです。
攻めないから大叩きしない。大叩きしないから、気持ちも崩れない。完全に好循環です。

「少しでも近づけたい」を、いったん捨てる

これは、卒業の話です。
100切りを目指すなら、「少しでも近づけたい」を一度手放す勇気がいります。

NG / 近づけたいゴルフ

1cmでもピンに近づけたい

無理して攻める → ミスが出る → リカバリーでまた無理 → 大叩き。「近づけたい」気持ちが、毎回ミスの入口になっている。

OK / 運ぶゴルフ

まず「出す」「運ぶ」。寄せるのは最後でいい

安全地帯に運ぶ → 普通に打てる → ボギーで収まる → スコアが安定。近づけるのは、グリーンに乗ってからで十分。

それまでは「いかに安全に運ぶか」だけ考える。
たったこれだけで、別人のようにスコアがまとまります(自分が一番びっくりしました)。

「判断 → 構え → スイング」の順番を守る

じゃあ具体的にどうするか。
やることは、打つ前に「判断」を1ステップ挟むだけです。

打つ前に「判断」を1ステップ挟む

1
判断
  • ゴール設定
  • リスク確認
  • クラブ選択
2
構え
  • 狙いを決める
  • アドレス
3
スイング
  • あとは振るだけ
多くの人は 2と3しか考えていない
先頭に「1.判断」を足すだけで、ミスショットは激減します。

昔の自分も含めて、多くの人はいきなり「構え」から入ります。
ボールの前に立って、なんとなく構えて、振る。
これだと、うまく当たるかどうかは運任せなんですよね。

打つ前に、3秒でいいので「判断」を入れる。具体的にはこの3つだけ。

これを決めてから構える。順番を守るだけです。

明日のラウンドで意識すること

最後に、明日のラウンドで覚えておいてほしいことを5つ。

01
ミスが出たら、「スイング」より先に「選択」を疑う
02
80%の力で届かないクラブは、選ばない
03
「全部パー狙い」をやめて、ボギーから逆算する
04
「近づけたい」より、まず「安全に運ぶ」
05
打つ前に3秒、「判断」を挟む

最後に。
100切りは、ナイスショットの数では決まりません。
大叩きを、いかに減らせるか。それだけです。

そして大叩きの多くは、振る前の"選択"で防げます。
スイングを直すのは、その後でいいんです(自分はそれで、ずいぶん遠回りしました…)。

明日のラウンドが、ちょっと良くなりますように。